サルシカ軽キャンカー、いよいよ大工作業のラストスパートである。
ようやくここまで来たのだ。
本当に長い道のりであった。
あともうひと踏ん張りで完成なのだ。
秘密基地の夜。
サルシカ隊長のわたくしはひとり電装関係の作業。
自慢ではないが、わたくしは電気関係に弱い。
アンペア、ワット、ボルト・・・なんのこっちゃら実はよくわかっていない(笑)。
説明書とにらめっこしつつ格闘。
どこかへ出かけていた中谷の父ちゃんが帰ってきたので、作業を手伝ってもらう。
上の青いのはインバーター。
バッテリの12Vの直流を、家庭用電流の交流(AC)に変換する。
下の小さなボックスは、AC切り替えユニット。
インバーターからのACと、外部接続されたACをこれに接続。
そしてこのユニットからコンセントへと出力。
外部からAC接続がないとき、コンセントにはインバーターの電気が送り込まれるが、外部接続されると、そちらを優先し、インバーターからの電流を自動的にカットする。
なかなかのスグレモノなのである。
まだサブバッテリが収納されていないので、AC関係のところだけ接続する。
もう10月も終盤。
大工の坂下さんは連日、日中工事。
その作業の合間に電気工事も。
わたくしが夜なべしてつくったセットをキッチンしたスペースに設置していく。
まだここに12Vの配電盤などが設置される。
かなりごちゃごちゃになるに違いない。
電気関係の上に水回りやタンクがあるので、防水対策もしっかりとやる。
われわれは必死に作業をしているというのに、秘密基地のヤギたちは頭にくるほどのんびりしてる。
お母さんヤギのニコちゃんなんて、寝そべったままイモのつるを食べてるし!
おい、牛になるぞ、牛に!(笑)
さらに翌日。
ベッドマットの裏側の処理をする。
マスキングしてから、スプレーの接着剤を裏一面に。
そこにシートを貼るのであるが、まわりにもっと接着剤を塗る。
雨で仕事が休みになった中谷の父ちゃんがへらへら笑いつつコーヒーを飲んでいたのでこき使う(笑)。
こんな風にマットすべてに裏生地を貼った。
まあ少しだけ見栄えがよくなった。
一方、大工の坂下さんは、扉やテーブルなどの可動部の取り付け作業に。
どんどん軽キャンカーらしくなってくる。
中谷のとうちゃんがまだ暇そうだったので、さらにこき使う。
水タンクの扉にギボシを取り付け、ベルトで固定できるようにした。
他の引き出しなどもこれで固定する。
その頃、サルシカ秘密基地のトレーラーハウスでは、おばんざいバルすみすの女将とM子による定例会議が行われていた。
すみすのメニューについて、とことん話し合われる。
こういう努力の継続が大切なのだ。
しかし、
軽キャンカーづくりに熱中しているおっさんたちには声もかからない(笑)。
会議に呼ばれず暇そうな中谷のお父ちゃんに小さな金属パーツの加工をお願いする。
グラインダーでパーツをカットし、ダイアモンドなんちゃらという機械でパーツを磨く。
しかし、
秘密基地にはいろんな機械があるな。
伊達にツリーハウスや秘密基地や居酒屋やキャンピングカーをつくっていないのだ(笑)。
中谷のとうちゃんが作っていたのは、これを固定するパーツ。
ベンチレーター。
車内の空気を強制的に入れ替える扇風機。
既成のものを利用。
これは常時設置しているものではなく、必要に応じて取り付ける。
使わないときはマットの下に収納される。
さて、次回。
いよいよ木工作業が終了。
サルシカ軽キャンカーの全容があきらかになる!!!!